Affi-Ultimate TF/CA アフィニティ樹脂
Affi-Ultimate とは
従来、アフィニティ樹脂用固相担体には、アガロース誘導体や合成樹脂誘導体が用いられてきました。アガロース誘導体は非特異的蛋白吸着が少ない反面、有機溶媒中で容易に変性するため、低分子化合物を固定するのが困難でした。また、従来型の合成樹脂は、有機溶媒中での低分子化合物の固定化が可能な反面、樹脂の疎水的性質により、非特異的な蛋白の吸着が多く、低分子化合物に特異的に結合する蛋白のみを捕獲するのが困難でした。Affi-Ultimate TF (Target molecule Fishing)は、低分子化合物の樹脂への固定を可能にしつつ、非特異的な蛋白の結合を最大限に抑えた新規アフィニティ樹脂です。Affi-Ultimate TFは、標的分子が未同定の医薬品や低分子化合物の作用機序解明やアフィニティーカラムによる蛋白の精製に適した樹脂です。
既存樹脂との比較
有機溶媒中の安定性 |
非特異的蛋白結合の抑制 | ||
既存樹脂 | アガロース誘導体 | X | 〇 |
メタクリレート系モノマー | 〇 | X | |
Affi-Ultimate |
メタクリレート系モノマー
PEGの誘導体 ![]() |
◎ | ◎ |
Affi-Ultimate CAについて
Affi-Ultimate TFは、スペーサの長さの問題(立体障害)により、標的分子に会合する蛋白も含めて捕獲するが苦手でした。Affi-Ultimate CA (Complex Analysis)では、長いスペーサーを導入することで、標的分子に会合する蛋白も合わせて大きな複合体を捕捉することが可能になりました。Affi-Ultimate CAは、従来の標的探索に加え、シグナル伝達や転写調節などにおける蛋白複合体の解析にも適した新規アフィニティー樹脂です。
従来の短いPEGでは大きなターゲットとうまく結合できない

長いPEGの投入によって大きなターゲットも捕捉が可能


長いPEGの投入によって大きなターゲットも捕捉が可能

製品リスト
Affi-Ultimate TF – 標的分子探索:有機溶媒に安定、かつ非特異的蛋白抑制型
型番 | 製品名 | 容量 | 保存 |
---|---|---|---|
ATF10MG | Affi-Ultimate TF | 10 mg | 2-8℃ |
ATF3MG | Affi-Ultimate TF | 3 mg | 2-8℃ |
Affi-Ultimate CA – 標的分子探索と蛋白複合体解析:長いスペーサー導入により蛋白複合体の捕捉が可能
型番 | 製品名 | 容量 | 保存 |
---|---|---|---|
ACA10MG | Affi-Ultimate CA | 10 mg | 2-8℃ |
ACA3MG | Affi-Ultimate CA | 3 mg | 2-8℃ |
使用例
Affi-Ultimate TFは、既存樹脂の中で最も優れたターゲット捕獲とノンスペ抑制を実現
FK506(タクロリムス)

Affi-Ultimate CAは、Affi-Ultimate TFでは困難であった真のターゲット複合体の同定が可能
FK506ターゲットタンパク質複合体

参考文献
※当製品は研究用試薬です。その他の用途ではご使用いただけません。詳細はお問合せ下さい。
※当製品はKOBE Chemical Genetics株式会社よりライセンスを受けて販売しております。
各商品の価格のお問合せ、商品仕様書のご依頼、その他のお問い合わせは下記までお願いします。
【商品取扱元】株式会社 東京未来スタイル
info@tokyofuturestyle.com
TEL:029-851-9222 FAX:029-851-9220
Warning: Undefined array key "HTTP_REFERER" in /var/www/vhosts/fsfield.net/subdomains/tokyofuturestyle/tokyofuturestyle.fsfield.net/httpdocs/wp-content/themes/Tokyo Future Style/single.php on line 255