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BioXCell — ILC2に発現しているGITRの活性化は2型糖尿病を改善する

2型自然リンパ球(type 2 innate lymphoid cell: ILC2)は脂肪組織に存在する免疫細胞の一つです。活性化したILC2はエネルギー恒常性の調節や、炎症の抑制、グルコース恒常性の維持などを行います。このことから、ILC2を2型糖尿病の治療ターゲットとした研究は多く行われてきました。しかし、ILC2の有益な側面を引き出す制御方法は今に至るまで発見されていませんでした。

南カリフォルニア大学の分子生物学免疫学講座のOmid Akbari医師率いる研究グループは、グルココルチコイド誘導腫瘍壊死因子レセプター(glucocorticoid-induced tumor necrosis factor receptor: GITR)がILC2で高頻度に発現していることを確認しました。GITRは免疫学の領域において、抗炎症性環境を誘導する共刺激免疫チェックポイント分子として関心が寄せられている分子です。

GITR活性化がILC2に与える影響を調べるため、研究グループはBio X Cell社の抗GITRアゴニスト抗体(clone DTA-1)を用いてGITRシグナル伝達を活性化しました。各マウスについて、DTA-1 が4日おきに1 mgずつ14週間にわたって投与されました。また、マウスを肥満状態にするため実験期間中は高脂肪飼料による餌付けが行われました。結果より、DTA-1を投与されたマウスは未投与コントロールマウスよりも空腹時血糖値が低いことが確認されました。

続いて、研究グループはインスリン抵抗性をすでに獲得してしまっているマウスに対してもDTA-1が治癒的効果をもつのかを検証しました。マウスはまずインスリン抵抗性獲得のために8週間高脂肪試料で餌付けされ、その後DTA-1が4日おきに1 mgずつ6週間にわたって投与されました。結果より、DTA-1を投与されたマウスでは未投与コントロールマウスよりも耐糖能とインスリン感度が高く、血漿インスリン濃度、脂肪細胞の平均サイズおよび脂肪組織の重量が低いことが確認されました。

この一連の研究により、脂肪組織中のILC2に発現しているGITRの活性化は耐糖能とインスリン感度を向上し、インスリン抵抗性に対して予防的効果のみならず治癒的効果も示すことが明らかになりました。この結果は2型糖尿病に対する新規治療標的としてGITRが持つ可能性を十分に示唆しています。

GITRの活性化が2型糖尿病に対して防御的に作用する機序について詳しく知りたい方は、元論文をご参照ください:Costimulation of type-2 innate lymphoid cells by GITR promotes effector function and ameliorates type 2 diabetes

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