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Citeq Biologics社(オランダ)は、アレルギー及びぜんそくの分野の専門家向けの昆虫及びカビ アレルゲンを製造しています。当社の主要な専門分野は、イエダニ(HDMs) 及びそのアレルゲンの製造です。当社の培養技術により、高濃度の主要アレルゲンの製造が可能になり、その結果、強力な原材料や様々な純度の抽出物、及び純度の非常に高い主要アレルゲンの製造が可能となっています。 |
アレルゲン原材料の製造
原材料の製造に関して、Citeq社では様々な抽出物を作成するために原材料としてダニを使用しますが、例えば、ダニの全培養又はダニの体を使って凍結乾燥抽出物を作成します。原材料も凍結乾燥抽出物も、その製品の一貫性が確保されて初めて、診断や研究及び免疫療法の目的で使用することができます。Citeq社では、良く管理され実証された明確なパラメーターの下に製造が行われており、お客様の基準を満たす一貫した製品をご提供しています。
管理された製造工程
原材料から、最終製品として、お客様の基準に見合い、可能な限り純度の高い凍結乾燥抽出物を製造するための工程には、いくつかのステップがあります。第一に、アレルゲンタンパク質を抽出するために、出発物質に適切な緩衝液を使用するとともに、工程中、温度管理された環境が重要となります。次に、溶液中のアレルゲンタンパク質が、遠心分離と濾過によって可溶性物質から分離されます。
一貫した品質
抽出物の一貫性を確保するために、原材料は明確に定義された培養基において培養されたものを使用します。最適な成長と管理されたより多くのアレルゲン含有量を確保するために、それぞれのダニの種ごとに培養条件が定められています。
理想的には、定量化された生物活性を持つアレルゲンを提供したいところですが、残念なことに、現在の科学では、この生物活性を定義することができません。Citeq社では製造工程を確実にするべく、仕様を設定するためにパラメーターを定義し、これを管理及び記録しています。
Citeq社の凍結乾燥抽出物の主な優位点
- 高濃度の抽出物。
- 培養基内のアレルギー含有が非常に低い。
- 凍結乾燥抽出物の直接使用: 製造中に保存料や緩衝塩は使用されていません。
- 定義された原材料: 当社では原材料内のアレルゲン量に関する情報を詳細に開示して製品をお届けしますので、お客様の用途にご使用されている製品が何なのかが明確です。
- 大量生産: 当社では大量に生産を行っておりますので、長期間にわたって同じバッチからご提供することができます。つまり、お客様は一貫した同一製品を確実にご購入いただけます。また、ご使用中の製品にご満足いただいている場合、将来も同一製品をご購入いただくために、特定のロットをご予約注文いただくこともできます。
- 凍結乾燥: 当社の製品は凍結乾燥の状態でお届けしますので、長期保存が可能で、ご使用の際には容易に目的に合った希釈をすることができます。
- 10㎎、100㎎、1g等、様々な容量をご用意しております。(特別な容量もご要望に応じて承ることができます。)
- 動物または人由来の成分はゼロ: 当社のダニは、動物または人由来の成分を全く含まない定義された培養基において培養されています。
イエダニ
イエダニ(HDMs)はクモ形類動物で、どの家庭にもおり、ホコリ、繊維製品、カーペット、ベッド及び布張りの家具などに生息しています。イエダニはチリダニ科に属します。最も重要なイエダニは、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニ(乾燥した場所にいる)です。イエダニは、アレルギー反応を誘発するタンパク質(非タンパク質)または物質を含んでいます。たいていの人は、イエダニやその他の室内アレルゲンに暴露されます。アトピー体質の人は、この暴露に反応しアレルギーを発症することがあります。起こり得るアレルギー反応としては、皮膚炎、結膜炎、ぜんそく症状、及び鼻炎があります。
同社の特長は、異種タンパク質の含有が絶対的に低い培養基から始まります。当社の培養技術により、高濃度の主要アレルゲンが得られ、その結果強力な原材料や様々な純度の抽出物、及び純度の非常に高い主要アレルゲンの製造が可能となっています。当社のダニ製品はすべて、製造や精製の過程で変性処理をしない天然タンパク質を含んでいます。
当社では、全培養、精製品(Der p 1/ Der p 2/ Der f 1/ Der f 2)、及び抽出物等の様々な形でイエダニ原材料をご提供いたします。
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D. pteronyssinus (HDM) |
Amount |
02.01.30 |
Mite bodies |
1g |
02.01.40 |
Semi-purified mite bodies |
1g |
02.01.60 |
Whole culture |
1g |
02.01.64 |
Extract with low endotoxin |
10mg / 100mg / 1g |
02.01.71 |
Der p 1 purified (>95%) |
400-500μg (BCA) |
02.01.72 |
Der p 2 purified (>95%) |
200-300μg (BCA) |
02.01.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |
02.01.86 |
Mite bodies extract |
10mg / 100mg / 1g |
02.01.87 |
Excrements |
250mg / 1g |
02.01.95 |
Extract (micro vial) filled out on BCA |
200μg (BCA) |
02.50.85 |
D. pteronyssinus/ D. farinae extract mix |
10mg / 100mg / 1g |
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D. farinae (HDM) |
Amount |
02.02.30 |
Mite bodies |
1g |
02.02.40 |
Semi-purified mite bodies |
1g |
02.02.60 |
Whole culture |
1g |
02.02.64 |
Extract with low endotoxin |
10mg / 100mg / 1g |
02.02.71 |
Der f 1 purified (>95%) |
400-500μg (BCA) |
02.02.72 |
Der f 2 purified (>95%) |
200-300μg (BCA) |
02.02.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |
02.02.86 |
Mite bodies extract |
10mg / 100mg / 1g |
02.02.87 |
Excrements |
5mg |
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Euroglyphus maynei (HDM) |
Amount |
02.04.60 |
Whole culture |
1g |
02.04.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |
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Anti-mouse antibodies |
Amount |
HE.02.01 |
Anti-mouse IgE |
1 vial |
HE.02.02 |
Anti-mouse IgG1 |
1 vial |
HE.02.03 |
Anti-mouse IgG2a |
1 vial |
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ELISA Kits |
Amount |
100.01.50 |
Der p 1 ELISA kit |
1 kit |
100.01.55 |
Der p 2 ELISA kit |
1 kit |
100.02.50 |
Der f 1 ELISA kit |
1 kit |
100.05.01 |
ELISA plate coating stabilizer |
1 vial / 4 vials |
100.05.02 |
Antibody reconstitution buffer |
1 vial / 4 vials |

ビオチン化材料
ビオチン化において、ビオチンは高分子またはタンパク質に結合されます。ビオチン-アビジン相互作用の高度な特異性によって、ビオチン化タンパク質はタンパク質の検知や精製に使用することができます。Citeqでは、イエダニ関連のビオチン化タンパク質を開発しました。これらのビオチン化タンパク質としては、ヤケヒョウヒダニ(HDM)抽出物、及び精製済み天然Der p 1タンパク質及びDer p 2タンパク質があります。ビオチン化タンパク質は多くのタンパク質測定で使用することができます。例えば、ウェスタンブロット法、蛍光活性化細胞分類 (FACS)/フローサイトメトリー、及び酵素免疫測定法 (ELISA) 等で使用することができます。
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Biotinylated products |
Amount |
02.01.73 |
Biotinylated Der p 1 |
1 vial |
02.01.74 |
Biotinylated Der p 2 |
1 vial |
02.01.88 |
Biotinylated D. pteronyssinus |
1 vial |
02.02.88 |
Biotinylated D. farinae |
1 vial |

コナダニ
従来、Citeq社では、コナダニ、ニクダニ、及びヒョウヒダニ科に属している8種のコナダニを培養してきました。当社がご提供できるコナダニは、ネッタイタマニクダニとアシブトコナダニです。
同社はまた、研究目的でイエニクダニ、サヤアシニクダニ、ケナガコナダニ、Lepidoglyphus fustifer、Austroglycyphagus geniculatus、及びChortoglyphus arcuatusをご提供できます。
コナダニはクモ形類動物で、ドライフルーツ、小麦粉、及び穀物製品に発生します。さらに、屋外では干し草や麦わらの中にも見られます。最も一般的な種としては、ネッタイタマニクダニ、アシブトコナダニ、イエニクダニ、及びサヤアシニクダニがあります。コナダニはアレルギー性疾患の原因と考えられ、ほとんどが農業に従事する人々の間に存在しています。コナダニは食物摂取をハウスダストに変えることもできます。従って、コナダニは、ダニが室内に生息する都市部においてもアレルギーを起こすことがあります。
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Acarus siro (storage mites) |
Amount |
01.01.60 |
Whole culture |
1g |
01.01.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |
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Blomia tropicalis (storage mites) |
Amount |
01.05.60 |
Whole culture |
1g |
01.05.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |
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Glycyphagus domesticus (storage mites) |
Amount |
01.03.60 |
Whole culture |
1g |
01.03.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |
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L. destructor (storage mites) |
Amount |
01.02.60 |
Whole culture |
1g |
01.02.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |
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T. putrescentiae (storage mites) |
Amount |
01.04.60 |
Whole culture |
1g |
01.04.85 |
Extract |
10mg / 100mg / 1g |

菌類
カビは菌界に属します。カビは、胞子と呼ばれる「種子」を空気中に放出することで繁殖します。これら胞子にアレルゲンが含まれています。これらの胞子を吸い込むと、アトピー体質の人は、アレルギー反応を起こします。胞子は主に春から初秋に拡散します。カビは室内にもあるため、アレルギー反応は一年を通じて起こります。世界中で3~10%の人がカビに感作されていると推定されています。全てのカビの種類のうち、アレルギー反応を引き起こす可能性があるのは数種です。これらの種の一つがアルテルナリア アルテルナータ(アルテルナリア テヌイスとしても知られる)で、これは室内にも屋外にも非常に多く存在しています。A. アルテルナータは菌糸断片と浮遊胞子の両方を含み、これらがアレルギー症状を引き起こします。カビアレルギーを患っている人は、アルテルナリアに対して約70%のIgE反応性があります。カビアレルギーは、アレルギー性気管支炎/ぜんそく患者に重大な呼吸器系の反応を引き起こすことがあります。
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Alternaria alternata |
Amount |
09.01.26 |
Medium |
10mg / 100mg / 1g |
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Aspergilus fumigatus |
Amount |
09.02.26 |
Medium |
10mg / 100mg / 1g |

ゴキブリ
ゴキブリは、主要な室内アレルゲンの一つを含んでいて、これが呼吸器系のアレルギーを誘発します。ゴキブリは世界中で数多く見られ、汎存種となっています。世界中に約3,500種のゴキブリがいます。呼吸器系のアレルギーを引き起こすことが知られている5種のゴキブリは、チャバネゴキブリ、トウヨウゴキブリ、ワモンゴキブリ、チャオビゴキブリ、及びクロゴキブリです。ぜんそく患者のこれらの種に対する感作率は、世界中で30~60%です。チャバネゴキブリは世界中でよく見られる種なので、呼吸器アレルギー患者の感作分析統計によく見られます。
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Blattella germanica |
Amount |
05.01.85 |
Whole bodies extract |
10mg / 100mg / 1g |
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Blatta orientalies |
Amount |
05.02.85 |
Whole bodies extract |
10mg / 100mg / 1g |
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Periplaneta americana |
Amount |
05.03.85 |
Whole bodies extract |
10mg / 100mg / 1g |

ハチ毒
膜翅目には、ミツバチ科、スズメバチ科など様々な科が含まれます。ハチ毒アレルギーとの関連で非常に重要なのは、キオビクロスズメバチ(一般的にはアシナガバチやスズメバチと呼ばれる)、セイヨウクロスズメバチ、及びセイヨウミツバチ(ミツバチ)の3種です。ハチに刺されることはよくある事で、世界中で0.3%~7.5%の人がハチ毒アレルギーにかかっています。ハチ毒アレルギーの人がハチに刺されると、局所反応や全身症状に苦しみます。アトピー体質の人は、刺された後にアナフィラキシーショックに苦しみます。中欧では、ハチ毒アレルギーの人の30~40%がミツバチとスズメバチの両方の毒に対してアレルギーを持っています。
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Bee venom, Apis mellifera |
Amount |
04.07.85 |
Extract |
25 mg |
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Wasp venom, V. vulgaris/ V. germanica mix |
Amount |
04.10.85 |
Extract |
25 mg |
