Bio X Cell社 – よくある質問
Q1 抗体の取り扱い方について教えてください。
汚染を避けるために、常に抗体の無菌状態を維持してください。抗体溶液を操作する際は、生物学的安全キャビネットの中だけで抗体のチューブを開け、常に無菌のピペットチップ、チューブ、シリンジ、緩衝液を使用してください。これらの予防措置は汚染の可能性を大幅に減らします。加えて、投与する直前まで抗体を冷たい状態に保つようにしてください。
Q2 抗体の保管方法について教えてください。
全てのBio X Cell社の抗体はオリジナルの原液で4˚Cで保管されなければいけません。同社の抗体は生体内での使用のために調製されているため、安定剤、キャリアタンパク質、グリセロール、その他の凍結/融解によるダメージを防ぐ物質を含んでおりません。このため、凍結/融解が活性の喪失につながり得るため、抗体の凍結は(分注した場合でも)推奨しません。加えて、抗体を使用濃度まで希釈した後は、4℃保管する場合も1日以上の保管をしてはいけません。
Q3 Bio X Cell社の製品の有効期間はどのくらいですか?
Bio X Cell社の製品は、お客様が受け取った日から数えて1年間の有効期間があります。Bio X Cell社の性能保証ページでさらなる詳細をご覧ください。
Q4 Bio X Cell社の抗体は乾燥粉末または溶液で提供されるのですか?
同社の抗体は溶液でのご提供のみです。乾燥または凍結乾燥の粉末でご提供することはできません。全ての抗体は無菌のInVivoPureバッファーで調製されています。抗体の濃度は、ロット間で変わりますが、通常4~11 mg/mlの範囲です。抗体溶液は安定剤、保存料、キャリアタンパク質、グリセロール、その他の添加物を含んでおりません。同社の製品はシンプルに、InVivoPureバッファーに抗体を溶解しただけの溶液です。InVivoPureバッファーの正確な組成は様々ですが、構成分子は常にNa2HPO4、 NaH2PO4、NaClです。溶液のpHは抗体のpHに依存するため多様ですが、これによりバッファーの各構成分子のモル濃度は決まっています。
Q5 抗体溶液中に沈殿物があります。使用にあたり問題はありますか?
気温の変化や凍結/融解、輸送中の揺れ、長期保管といった環境条件は、抗体溶液中に沈殿物の出現を誘発させることがあります。これは珍しいことではありません。沈殿物は一般的に、溶液から沈殿した緩衝塩またはタンパク質の小さな凝集体です。静かに繰り返しチューブを反転させてもご希望の通りに沈殿物を取り除くことができない場合、ろ過または遠心分離で沈殿物を取り除くことを推奨します。
ろ過には、無菌の0.2 μMのルアーロック型シリンジフィルターの使用をお勧めします。遠心分離には、抗体溶液を無菌の遠心分離機のチューブ(納品時のチューブのままでは遠心分離しないでください)へ移し、10k rpmで5分間遠心分離することを推奨します。遠心分離は、非常に速く終わるろ過と比較し長い時間サンプルを温めてしまう可能性があるため、遠心分離よりもろ過の方が良いと思います。選らんだ方法に関わらず、無菌のフィルター、シリング、チューブ、その他を使い、溶液が無菌状態のままにするために生物学的安全キャビネットで操作してください。
タンパク質の大幅なロスなしで、これらの方法で沈殿物を除去することが可能です。遠心分離またはろ過の後にタンパク質のロスが気になる場合、遠心分離またはろ過の後にタンパク質の濃度を確認し、提供したCoAの濃度と比較することができます。
Bio X Cell社では、吸光係数1.33を用いた280 nmにおける吸光度でタンパク質濃度を測っています。同社の製品の濃度を決定する時は、最初に100 μLの抗体ストック溶液を1.9 mLのpHが同じのPBSと混ぜます(20倍希釈)。その後、 (pHが一致したPBSに対して、スペックをブランクにした後に) A280を測定し、(同社の希釈係数である)20を掛け、さらに0.75(1/1.33)を掛けます。同社が常に購入よりも少し多めのタンパク質をチューブに入れてご提供していることを念頭に置いてください。
Q6 Bio X Cell社の抗体の濃度はどのくらいですか?
同社の製品の濃度はロット間で異なりますが、通常は4~10 mg/mlです。正確な濃度はチューブ本体と、製品と共に送られるCoAに記載されております。ご注文の前に正確な濃度が必要な場合は、東京未来スタイルまでお問合せください。
Q7 抗体を使用濃度に希釈するにはどのようにすれば良いですか?
抗体のpHと一致するInVivoPure希釈バッファーで抗体を希釈することを推奨します。抗体ごとに推奨されるInVivoPure希釈バッファーは、それぞれの製品ページに記載されています。推奨されるInVivoPure希釈バッファーがない場合、抗体のpHと正確に一致するように調製した無菌の1x PBSを使うことができます。凝集を避けるために、希釈バッファーのpHを抗体溶液と合わせることが重要です。
希釈する際は、冷たいバッファーの使用と、生物学的安全キャビネット内での操作や無菌のピペットチップ、チューブ、シリング、バッファーを使用した無菌状態の維持を推奨します。
抗体を使用濃度まで希釈した後は、4℃保管する場合も1日以上の保管をしてはいけません。
Q8 抗体のアミノ酸またはDNA配列を教えてください。
同社の抗体は標準的なハイブリドーマ技術を用いて製造されているので、抗体のアミノ酸やDNA配列は通常不明です。
Q9 抗体のエピトープを教えてください。
同社では、抗体のエピトープをマッピングしておりません。エピトープの情報が利用可能かは、文献を探すことが最善です。
Q10 生体内における抗体の半減期はどのくらいですか?
生体内における抗体の半減期に関する直接的な実験データは、同社にはありません。抗体の半減期は非常に多様で、種、アイソタイプ、抗原分布、抗原濃度等の様々な要因に影響されます。半減期を判断する第一段階として、お客様の実験システムに類似した実験の発表済みデータを見つけるために、お客様が関心のある抗体に関する文献を読み通すことをお勧めします。
Q11 Bio X Cell社の抗体は生体内投与に適用しますか?
全製品は生体内での使用に特化し、無菌のInVivoPureバッファーで調製されています。同社の製品はシンプルに、InVivoPureバッファーに抗体を溶解しただけの溶液です。エンドトキシン濃度が2 EU/mg (InVivoMab)未満であり、大半の生体内研究に適しています。さらに厳しい要求を満たすために、より低いエンドトキシン濃度(1 EU/mg (InVivoPlus)未満)の抗体もご提供します。
Q12 Bio X Cell社の抗体は生体外実験の用途に適しますか?
同社の抗体は生体内実験での使用のために調製されていますが、細胞培養といった生体外実験の用途や、ウェスタンブロッティングや免疫沈降、IHC、フローサイトメトリーなどを含む検査アッセイでご利用が可能です。各抗体に対する確認の取れている用途については、個別の製品ページをご参照ください。同社の全ての抗体はコンジュゲートされていないので、フローサイトメトリーや免疫蛍光といった用途では蛍光色素をコンジュゲートされた二次抗体の使用が必要です。
Q13 マウスで使用する際の投与量や投与頻度を教えてください。
任意の実験と抗体における最適な投与量と投与頻度は、実験システム(すなわち、マウス系統、疾患モデルなど)や実験期間、標的組織、抗原濃度、その他多くのディテールに大きく依存しているので、様々です。このため、最適な投与量はご興味のある抗体の製品リファレンスを通読していただき、お客様の実験システムに類似した実験の発表済みデータを参照することで最も上手く決定されます。既に存在する研究の参照からスタートし、ご自身で実験検証していただくことで、投与量と投与頻度を最適化することができます。各製品の最新の文献リストは、Bio X Cell社ウェブサイトの製品ページにご用意しております。
Q14 Bio X Cell社では3種類の異なる抗マウスPD-1抗体を提供していますが、どれを選ぶべきですか?
抗PD-1抗体の選び方のガイドラインをご覧ください。
Q15 生体内実験にアイソタイプコントロールグループを含めることは大切でしょうか?また、適切なアイソタイプコントロール抗体をどのように選べば良いでしょうか?
抗原特異的な一次抗体の結合による結果と非抗原特異的な結合または抗体注入の他の非特異性効果による結果を正確に区別することが可能になるので、アイソタイプコントロール処理したグループを加えることは信頼できるデータを作るために必要です。アイソタイプコントロール抗体は、一次抗体の宿主種、アイソタイプ、サブクラスと一致しなければなりません。お客様の利便性のために、製品ページごとに推奨されるアイソタイプコントロール抗体をリストにしました。アイソタイプコントロールの詳細は、アイソタイプコントロール抗体の選別についてのガイドをご覧ください。
Q16 抗体が最適に機能していないと疑っていますが、これについて何かできることはありますか?
全てのBio X Cell社の製品はお受取りから1年間において、報告されている用途について機能することが保証されています。同社のウェブサイトにて保証についてご確認が可能です。抗体の機能に疑いがある場合は、東京未来スタイルまでお問合せください。
Q17 浮遊物や沈殿物、凝集体について何をするべきですか?
気温変化や凍結/融解、輸送時の揺れ、長期保管といった環境条件はタンパク質の凝集を引き起こす可能性があります。その凝集体は、チューブの円錐チップにくっつくか、液中で浮遊するかのどちらかであり、室温で静かに振ることで取り除けます。また、タンパク質の大きなロスなしで、フィルタリングや遠心分離でも取り除くことができます。
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